FAQ 1 広報の役割とは?

 企業における広報の役割はなんですか? 広報の仕事って一体どんな仕事なのでしょうか。

●ANSWER

どちらも本質的なご質問ですね。ここでは広報(パブリックリレーションズ)の定義に関して私見を述べさせていただきます。

広報の役割を身体にたとえれば、企業にとっての目、耳、鼻などの五感、それに加えて、コミュニケーション手段としての口に当たります。時に第六感であったりもします。
広報活動とは、企業や組織が社会に情報を発信し、また社会の動きを知り、相互にコミュネケートする活動です。それらによって、企業や組織は社会に適合した活動を展開することが可能になりますし、社会の側からみると、企業や組織の独善を防止して社会の一員として迎え入れることができます。ですから、企業・組織の側の活動ではありますが、企業側にも社会の側にとっても大切な活動であると言えます。

米国の著名な広報学者であったカトリップ氏の定義によれば、
「パブリックリレーションズとは、組織体とその存続を左右するパブリックとの間に、相互に利益をもたらす関係性を構築し、維持をするマネジメント機能である(S.M.カトリップ他,Effective Public Relations,2000 日本語訳日本広報学会監修「体系パブリック・リレーションズ」ピアソン・エデュケーション刊2008)
ということになります。

このほかにも広報にはさまざまな定義があります。

「PRは、組織と公衆との間のコミュニケーション、相互理解、相互容認協力の達成に貢献する特殊な経営機能である。この経営機能は、問題あるいは争点の管理にかかわり、経営者が世論の動向を把握し、これに反応するよう援助し、公共の利益に奉仕する責任を明確にして、その責任を遂行することを強調する。また経営者が変化に歩調を合わせ、変化を効果的に利用するための早期警戒システムの役割を果たす。さらにまた、調査技法、適切かつ倫理にかなったコミュニケーション技法を活用する。」国際PR協会(IPRA)

「PRとは、社会の動向を分析し、この動向が何をもたらすかを予測し、組織(企業)の指導者の相談相手となり、組織にとっても社会にとっても利益と なる事業を実行する技術であり、社会科学である」米国PR協会(PRSA)

定義というものは、さまざまな要素を凝縮してありますので、難しい表現になってしまいますが、どれも広報が双方向のコミュニケーションであること、経営の機能の一部であることを強調している点に注意すべきだと思います。