FAQ 9 広報と広告の違いは?

 広報と広告の違いを教えてください。

●ANSWER

 広報と広告の違いを私なりに整理すると、次のようになります。

広 報

  • 伝え手はメディア(記者)
  • スペース・時間はメディアのもの
  • だからスペース・時間は無料
  • スペースや時間を選べない
  • メディアを選びにくい
  • 伝達内容には報道機関の判断と価値観が入る (企業の思うようにはならない)
  • 消費者の信頼度が高い、と言われている 
  • Love me.

広 告

  • 伝え手は企業(広告主)
  • スペース・時間をメディアから購入。企業・広告主のもの
  • だからスペース・時間は有料
  • スペースや時間を選べる
  • メディアを的確に選べる
  • 伝達内容は企業・広告主が決める
  • 消費者の信頼度が低い、と言われている
  • Buy me.

 「スペース」というのは、新聞や雑誌の広告面(の大きさ)のことです。新聞広告をするときは、15段(全面広告)とか3段突き出しとかいう単位で、スペースを購入します。「時間」というのは、CMの秒数をなどです。15秒とか30秒という時間を広告主は買っています。 広告としてスペースや時間を買ってしまえば、その内容は広告主の好きなように使えます。言いたいことが言えます(いくつかの広告規制はありますが)。

 ところが、広報活動(パブリシティ)によって、メディアに記事やニュースとして取り上げられる場合、そのマター(たとえば新製品とか企業買収とか)のどこがポイントかは、会見者やリリースの文面がいくら強調しても、記者が独自で判断することになります。だから、記事を見てから「なんだ、これは。こちらの意図が全く書いてないじゃないか」と社長が怒り出すといった事態がときどき起こります。それが広報の宿命ですが、その社長さんは、上のようなことをご存じないのです。

 広告はBuy me.で広報はLove me.だと、広報関係者の間では昔から言い伝えられて来ました。わかったようでわからないような表現です。広告はラブレターである、と言う広告人もいます。そういう格言もあるということだけを頭に入れておけば十分でしょう。