FAQ 15 IRはどんな勉強から始めるべきでしょうか?

入社4ヶ月目で、担当は「広報・IR」です。特に、IRをするに当たって、どんな勉強から始めるべきでしょうか? 「財務諸表を読む」ですか?

●ANSWER

 財務諸表を読む勉強から始めるというのは、間違っていないと思います。財務を理解することはIRの基本です。そのために簿記の勉強から始めた方もおられます。

 しかし、全米IR協議会が以前定義したように、IRというのは、 「企業の財務機能とコミュニケーション機能を結合して行われる戦略的かつ全社的なマーケティング活動で、投資家に対して企業の業績や将来性に関する正確な姿を提供するもの」 でもあります。

 そのためには、資本市場の仕組みや、開示規則、アナリストや機関投資家の種類やそれぞれの考え方、種々のIR手法、金融商品取引法などを頭に入れておく必要があります。

 また、これが最も重要なことですが、自分の会社(経営)がどのようなビジョンと戦略のもとに、将来に向かって何をしようとしているか(=将来価値をいかに高めようとしているか)をしっかり把握しなければ、市場との対話が成り立ちません。

 IR担当者が最も頻繁に接触するのは、セルサイド(証券会社)のアナリストです。アナリストが会社をどのように分析しているかを知るには、IR担当者もアナリストと同じような企業分析の手法を勉強するのがよい方法でしょう。ご自身でアナリストの資格をとるのもよいと思いますが、いまこの試験はかなり難しくなっていますので、ハードルはかなり高いと覚悟をする必要があります。そこまでしなくても、アナリスト検定受験用の教科書が出版されていますので、そのような本を読んでみるのもよいでしょう。

 また、日本IR協議会という組織に加盟されると、IRの入門講座などが適宜開かれており、また最新の情報も得ることができます。