FAQ 19 ニュースリリースの文体は?

 広報部門へ配属されて2年、やっとニュースリリースの書き方にも慣れてきたところで すが、先日偶然、他の会社のニュースリリースを読む機会がありましたら、うちの会社の ニュースリリースと書き方があまり違うのでショックでした。
そのニュースリリースは、 そのまま新聞記事にしてもよいような書き方でした。私が上司や先輩から教わった書き方 は、会社から記者への手紙のような感じです。どちらがよいのでしょうか。

●ANSWER

私も、「記者がそのままデスクへ回せるように記事調に書け」と教わったことがあります。しかしどうでしょう。そんなズボラな記者が一流紙にいるでしょうか。あるいは一人二人はいるかもしれませんが、そんな人とはつきあいたくありません。

記者の立場に立って考えてみますと、記事を書くプロとして、素人が記事の真似を して書いた文章に好感を持てるでしょうか。私だったら、そのまま丸めてしまいます。

と、こんな風に考えて、記事調はやめてしまいました。

記事調のほかに、コピー調というのもあります。新商品のリリースなどを書いていると、 つい資料にしているカタログや広告(多くの場合、リリースより広告や販促資料の方が先につくられていることが多い)などに引きずられて、広告コピー調になってしまう場合があります。 新商品をどうしても売り込みたい、と思っているうちに無意識にそうなってしまう場合もあります。これにも注意が必要です。

記者には、その商品を買ってもらう必要はありません。それが消費者や顧客にとってどれほど価値があるのかを理解してもらって、ニュースとして報道してもらいたい、というのがプレスリリースの意図であることを忘れてはいけません。記者としては、宣伝のお先棒を担いでいるのではない、という自負がありますから、このようなリリースを読ませると、記事にしようという意欲に水をさすことにもなりかねません。

結論を言うと、あなたが先輩から教わった書き方でよさそうに思います。ただ、「記事調 に書け派」のココロは尊重して取り入れましょう。つまり、記事にしたときに必要な要素、 たとえば5W1Hとか、結論を前に出すとか、伝えたい内容から順に書く、などです。広告コピーの書き方からも、魅力的なタイトルや簡潔で新鮮な表現などの長所は取り入れる価値があります。