FAQ 22 「医療広報」とはなんですか?

 ココノッツは、「医療広報」のコンタルタントということですが、医療広報とはなんですか?

●ANSWER

「医療広報」というのは、私がつくった言葉です。製薬会社や医療機器の会社、医科大学や病院など、医学や医療にかかわるマターを扱う広報活動をくくる用語として考え出しました。

医療広報だからと言って、ふつうの広報と異なる方法論が必要だとは考えていません。IT業界にはIT業界の特殊性があり、食品業界には食品業界の特殊性があります。それらの特殊性を踏まえて広報活動を展開すればよいのです。

しかし、医学や医療の世界の専門性は突出しています。医学用語をはじめとする医学知識の特殊性もさることながら、ドクターを中心に構成されている医療界は、長い歴史の中で一種のユニバースを形成しています。この世界は外からはわかりにくく、その中に足を踏み入れても、どこに行って誰と話したらよいのかといった方向感覚がなかなか得られません。

また、医薬品や医療機器などの広報活動をするに当たっては、薬事法をはじめとするいろいろな規制を考慮に入れておかなくてはなりません。まことにやっかいな業界ではあります。

私たちは、長年にわたって医学・医療の世界の周辺で広報の仕事をしてきました。その経験によって、この世界の道案内が多少でもできると自負しています。

蛇足ですが、「増悪」という言葉をご存じですか。「憎悪」ではありません。「ぞうあく」と読んで、病状が悪化することを言います。これは医学の世界でだけ通用する専門用語ですが、広辞苑の第六版には掲載されました。では、「予後」はどういう意味でしょう。患者さんがどのような転帰をとるかということです。「転帰」も難しい医学用語です。「病気の経過のゆきつくところ」と広辞苑には書いてあります。もう一つ。「腹腔」をなんと読みますか。漢字本来の読みに従えば「ふくこう」と読むべきです。しかし、医学の世界では「ふくくう」と読み慣わしています。これらは初歩の初歩ですが、こういう「常識」を知らないと、医学や医療の世界では話もできないということになります。