広報における生きがいについて

昨夜は、株式会社宣伝会議主催の「広報担当者養成講座」。これで何回目になるかわかりませんが、いつも第一回目の講師をつとめています。そして、第一回は、なぜか雨の日が多いんです。昨日もお約束通りの雨でした。
約2時間の講義のあと、受講者から「広報の仕事における生きがいってなんでしょう」という質問がありました。
私は、広報は面白い仕事だと考えています。結果がすぐ出るからです。リリースを出したり、記者とコンタクトをとったりして情報を流すと、その翌日には記事となって、その成果を手にすることができます。こんな仕事って、会社の中でほかにあまりありません。
そのうち、「この間、こんな記事が出てましたね」などという声が、取引先からも友人からも家族からも聞こえて来ます。
それが重なると、会社の中が少し変わってきたような気がして来ます。社員が社外からの目を意識するようになります。「見られている」、「関心を持たれている」という意識を持つと、人間は活き活きとしてくるようです。いつも他人から注目されている女優さんはますます美人になる、という話を聞いたことがありますが、それと同じことです。
こんな仕事って、ほかにあるでしょうか。
これが広報という仕事における生きがいなのではないか・・・と、そんなことをお答えしました。〈kimi〉

校長先生のマスク

とうとう新型インフルエンザの国内感染が明らかになりました。入ってしまった以上、これからは一人ひとりが感染しないように注意するしか有効な手立てはないようです。
しかし、どうして高校生ばかり(その家族や先生もいますが)感染するのでしょうか。海外へ行ってもいない生徒が突然罹ったのですから、学校側が慌てるのはよくわかります
そこで、ちょっと気になるのは、記者会見する校長先生のマスクです。
患者を出した学校ですから、校長先生も発症はしていないものの、すでに感染している可能性は捨てきれません。記者にうつしてはいけないからマスクをしているのでしょうか。それとも、記者から感染したくないからでしょうか。私が見たニュース映像では、マイクを突きつけている記者でマスクをしていたのは少数派でした。
医学的にはどうあれ、感染者を出した学校の責任者がマスクをしていないとは何事かと、誰かに叱られるのを恐れているのかもしれません。この際、マスクをする習慣を広めたいからお願いします、と所管の保健所から要請された、とも勘ぐってみましたが、これは考え過ぎかな。しかし、危機意識を煽るには一定の効果はあるでしょう。
広報的な観点からはどうでしょう。「生徒の感染対策に校長先生も大汗かいてます」という演出効果はあると思いますが、少々わざとらしさも感じますね。病院の記者会見でドクターが着る白衣と同様、意味があるようで実はあんまりない。
今日の状況では、校長先生のマスクはない方がよいように思うのですが、いかがなものでしょうか。〈kimi

ワンマン道路

パシフィコ横浜で開かれた日本医療機器学会へ行くために、昨日、今日と久しぶりに東急東横線に乗りました。渋谷から横浜まで30分弱。目的地のみなとみらい駅まで30分ちょっと。速いですねえ。
車窓からぼんやり外を眺めていたら、一瞬、切り通しと幅の広い道路が見えました。そのとき「ワンマン道路」という言葉が不意に頭に浮かびました。
小学校だったか中学校だったか、バスで湘南方面に遠足に行くときには、その「ワンマン道路」を通ったのでした。吉田茂元首相が大磯から東京へ行くために、渋滞を嫌って作らせた道路というバスガイドさんの説明をいまも覚えています。大磯の旧邸は先日焼失してしまいましたね。あれは、どこの道路だったのだろうと、帰宅してからWikipediaで調べたら、横浜市戸塚区の柏尾町から原宿に至る国道1号のことだそうです。それなら東横線から見えるはずがありません。
それにしても、そんな公私混同が許されたのでしょうか。バスガイドさんの説明も、微笑ましい逸話という感じで、批判がましいニュアンスは感じられなかったように記憶します。
同じような話では、神楽坂の一方通行があります。午前中は北(神楽坂上)から南(飯田橋)へ、午後は南から北へと方向が変わります。田中角栄元首相が目白御殿から官邸まで、行きと帰りに都合のよいように決めたのだと、これはタクシーの運転手さんがニュースソースです。
露骨な利権や利益誘導とは少し違うのかもしれませんが、どちらも権力や特権によって公的なものを自分の都合のよいように動かしてしまったわけで、けしからん話じゃありませんか。その割りに批判されていないのは、それで一般の人も便利になったからかもしれません。
学会から帰ったら、民主党の新党首が決まっていました。お祖父さんの鳩山一郎元首相はどんなことをやったんでしょうね。ほとんど記憶がありません。〈kimi〉

芝桜で描く竜神伝説

勤電車の中吊り広告やTV、雑誌などでバンバン特集されていた「富士芝桜まつり」。

あれだけ毎日、目で見て、耳で聞いては否が応でも興味が湧くというものです。最近の戦略広報の流れでもありますが、新聞、TV等でニュースとして取り上げられることにより、連鎖反応的に雑誌、ラジオ、TVなどが追随して特集を組み、それを経験した一部の人々が体験談をインターネットで発信し、それをみた消費者が情報の信憑性を確信し、さらなる消費行動へと駆り立てられるという仕組みです。まんまとその戦略の乗ってしまった言い訳をしてもしかたありませんが、これは一度は見なくてはと妙に落ち着かない気分になり、このゴールデンウィークにいってみることにしました。

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腰がうずうずしていた者が弊社にもう一人おりまして、彼女は早々と5月2日に現地にいったもようです。その情報によれば、6時半東京発でもすでに遅し!とのこと。サンデードライバーの事故渋滞に巻き込まれ、現地ではランチの食券を買うのに並ぶ、さらにそれを現物と交換するのに並ぶ、、、のだそうです。

それではと、こちらは山中湖近辺に前泊し、5月4日の朝8時半に出発しました。やはり出足がやや遅かったか、河口湖で早々と渋滞に突入してしまいました。しかし、渋滞はこのあたりだけ。最近はナビという便利なものがあります。美しい別荘地を通り抜け、混雑することもなく、無事にシャトルバス乗り場までたどり着きました。約一時間の快適ドライブです。

上の写真のごとく、白、薄紫、桃色、ピンク、濃いピンクと五色の芝桜で、かつて本栖湖に棲み、お山の噴火から村人を救ったという伝説をもつ竜神が美しく描かれています。

一見、人がいないように見える現地ですが、後ろを振り返るとこの人出です。それでも、早めのランチの食券売り場には、5〜6人程度が並んでいる程度で、ちょっと拍子抜けくらい。

しかし、これは序の口と気づいたのは会場を後にしてからです。

行きはよいよい、帰りはこわい、、、帰りの国道139号線はぴたっと止まったまま、上下線ともに車が動きません。行きに30分できた道のりを2時間半かけて通過しましたが、途中、会場に向かう車のナンバープレートには関西や九州の地名まで見えます。 午後から会場へ向かった方、おつかれさまでございました。人ごみに見え隠れする竜神はきっと息も絶え絶えに見えたに違いありません。

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インフルエンザ一色

連休のド真ん中だというのに、今日はオフィスへ出てきました。
ココノッツでは、ほとんどの全国紙や主要産業紙を購読していますので、休日が続くと、配達された新聞が「ココノッツ特製巨大新聞受け」からあふれ出してしまうからです。また、お客様のご希望や私たちの問題意識に基づいて、複数のデータベースで掲載記事をモニターしておりますので、それのチェックも欠かせません。
というわけで、オフィスにやってきたのですが、データベースの方は空振りでした。連休前から新聞は豚インフルエンザ(インフルエンザA、H1N1)一色です。それもニュースソースが限定されているためか、各紙の記事はどれもこれも中味はほとんど同じです。各社の医療担当記者はインフルエンザにかかりっきりで、事前に入稿してあったと思われる記事以外には、注目すべき医療記事は見あたりません。
新型インフルエンザの情報は現在のところ最もプライオリティが高く、国民に正しい情報を十分伝達するのが報道機関の役割ではありますが、医療広報を仕事にしている私たちにはちょっぴりつまらない最近の新聞です。〈kimi〉