それでいいんや

昨夜のNHKハートネットは「こんなはずじゃなかった 医師 早川一光」でした。改めて書くまでもありませんが、早川先生は在宅医療の先駆者の一人です。92歳。がんで闘病されておられるそうです。
実は若い頃、製薬会社のPR誌のライターとして早川先生を取材したことがあります。先生は往診に行くからついて来いと言われました。京都の暑い夏の日でした。西陣の細い路地を右へ行ったり左へ行ったり。行く先々のお宅で氷の入った麦茶が出されました。お腹はすぐにガボガボになりましたが、先生は嫌な顔もせずおいしそうにみなグッと飲み干しました。最新、最高の医療ではないかもしれませんが、また最良でもないかもしれませんが、よい医療が確かにそこにはあるような気がしました。
取材のために3回も京都へ行きました。取材が難しかったのではありません。先生からもっともっとお話をうかがいたかったからです。
偉いお坊さんが「死にとうない、死にとうない」といいながら亡くなった。「それでいいんや」とそのとき先生はおっしゃいました。そんな話をテレビを見ながら思い出していました。

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