Cocoknots

株式会社ココノッツ

君島邦雄のココノッツブログ

ココノッツ創立者であり現在は取締役会長の君島邦雄が
広報や医療に関する話題を中心に日常感じたことを勝手に書いています。

君島邦雄のココノッツブログ

ココノッツ創立者であり現在は取締役会長の君島邦雄が広報や医療に関する話題を中心に日常感じたことを勝手に書いています。

ひきだしの中と発想の自由の関係

2011.10.27

最近、ノベルティのボールペンをいただくとうれしい半分、「困ったな」とも思ってしまいます。
私のデスクの薄いひきだしは、ボールペン、油性サインペン、水性サインペン、マーカー、マジック、シャープ、万年筆、筆ペン、鉛筆、赤青色鉛筆等々の筆記具に加えて、ハサミ、カッターナイフ、ペーパーナイフ、定規、三文判、テープのり、ホッチキス、ルーペ、ゼムクリップ、ダブルクリップなどの文房具ですでにいっぱい。ときどき開かなくなって、ガタガタやっています。ボールペンにしても普通の黒、ジェルインクの黒、消せる赤、シャープつきの4色等々が何本もあります。原稿などはパソコンで書いていますから、筆記具はこんなに必要ありません。デスク上にはお気に入りの「ジェットストリーム 4&1」が一本転がっていて、もっぱらこれを使っています。それならひきだしの中の大量の筆記具は一体なんなのだ、ということになります。
生産現場で生まれた5S運動というものがあります。ご存じのように、整理・整頓・清潔・清掃・躾の5つを徹底させて効率を上げようというカイゼン活動の一種です。これを事務部門にも応用しようとしている企業が少なくありません。そんな会社だったら、私のデスクのひきだしは即刻摘発され、厳しく躾けられてしまうことでしょう(おおコワ!)。
私、会社勤めをしている頃から、この5Sを企画部門に適応することには大反対で、その考えはいまも変わりません。定型的な事務処理を行っている職場では効率優先で構わないと思いますが、新しいアイデアを考えたり、他社がやっていない方法を試みたりするような創造的な仕事において、優先すべきは効率ではありません。
いつものボールペンにいつものCampus noteではなくて、万年筆にグラフ用紙で企画を練ってみたらイイコト思いついた…なんて、そんな単純なことではありませんが、そのような「遊び」が企画という仕事には欠かせません。環境の自由度は発想の自由度に影響するはずです。刑務所の中で創造的な仕事をするのは一部の特殊な才能に恵まれた人に限られます。筆記具は黒と赤のボールペンのみ、しかもひきだしの中にボールペンの絵が描いてあって、必ずその位置にしまうこと。そんなことをやっている企画部門では、会社の将来は危ういのではないか、と心配になってしまいます。
とは申しましても、私のひきだしの中は少々問題です。より深刻なのは、こんなに自由度が高いのに、このところちっとも自由度の高いアイデアを思いつかないことなのですが。〈kimi〉

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