珈琲 可否道

ランチの後にコーヒーが飲みたくなったとき、一人で考えごとがしたくなったとき、読みかけの本のつづきが読みたくなったときなどに、この店はなかなか具合がよいのです。
コーヒーは間違いなくおいしいのですが、これをおいしいと感じない人もいそうです。焙煎が深い。焼きを濃くすると酸味より苦味が勝ってきます。カラッとした後味になります。これはアメリカンなチェーン店の対極です。こういうコーヒーを出すお店は近頃珍しい。これを可とするか否とするか・・・。
店名の「可否道」は獅子文六の小説の題名からとっているのでしょう。小説の方は「こーひーどー」と読ませるのだと思いますが、この店は「かひどう」です。ちなみに、獅子文六という小説家・劇作家はすっかり忘れられてしまいましたが、NHK朝の連続テレビ小説の第一回「娘と私」の原作者です。
この店のもう一つの特徴は、コーヒーカップを選べることです。壁にずらっと並んだカップはすべて有田焼だそうで、柿右衛門のカップで飲むこともできます。
以前は新宿や下町にも店があったのですが、いまはここだけ。カウンターのみで、喫煙する客がいると煙くてつらいけど、いまや絶滅の危機に瀕している貴重な「喫茶店」の生き残りです。(KK)

102-0093
千代田区平河町2-12-2
ニュー福井ビルB1
03-3265-1374

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